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アンケート結果のまとめ方とは?効果的な集計方法や種類、手順などについて解説!

目次

マーケティング効果を高めるためには、ユーザーの悩みや不安、要望といったニーズを把握することは欠かせません。

ユーザーニーズを踏まえたアプローチを行うことで、認知度拡大やコンバージョン獲得につながる可能性も高まります。
このユーザーニーズを把握する上で、アンケートは効果的な手法となります。多くのアンケートを回収することができれば、ユーザーの声をその後のマーケティング活動に反映しやすくなります。

とはいえ、アンケートを実施したとしても、その結果を適切に集計・分析することができなければ、効果につなげることはできません

アンケート結果は、収集した数が多くなったり、様々な質問項目を用意することで、適切な集計ができないばかりに、全体傾向も把握できずに終わるケースも少なくありません。
アンケート結果は、質問事項に応じて単純集計やクロス集計など工夫することで、分析効果を高めることも可能です。

そこで今回は、アンケート結果の効果的な集計方法や種類、手順などについてポイントを中心に紹介していきます。

アンケート結果をまとめる基本的な手順

まず、アンケート結果をまとめている上での基本的な手順について紹介していきます。

アンケートを実施したいと思っても、どこから手を付けたらいいのか分からないといった担当者は少なくありません。

アンケートの効果を高めるためにも、まずは基本的な手順を押さえておくことが重要です。

① アンケートの目的の明確化

アンケートは、あくまで目的ではなく手段となります。

そのため、何を目的にアンケートを実施するのか、あらかじめ目的を明確化しておくことが重要です。

アンケートの目的には、「商品に対する顧客の声を知り、開発・改善につなげたい」「サービスの口コミを集めて新規ユーザーの獲得に活用したい」など様々存在します。

企業によって目的は異なり、目的によってアンケートの意味も変わってくるため、あらかじめ明確化しておくと効果的です。

② アンケート内容や実施方法の選定

目的が明確化されたら、次にアンケート内容や実施方法を決めていきます。

この際、目的と合わせターゲットを明確化するとともに、実施方法を決めていくと効果的です。

例えば、街頭でアンケートを行う場合には、質問事項が多いと回答までに時間がかかり嫌煙されてしまう可能性が高まります。

Web上のアンケートでは、自由記述より選択式の質問方法の方が回答してもらえる可能性も高まります。

アンケートは、多くのユーザーに回答してもらうことが重要です。

そのため、ターゲットを踏まえ回答されやすい内容を意識すると効果的です。

③ アンケートの実施

アンケートが作成できれば、続けてそのアンケートを実施していきます。

ユーザビリティを考慮し、簡単なアンケート項目だとしても、なかなか回答が集まらないケースは存在します。

このような場合には、お礼やプレゼントなどを用意し、回答を促すことも効果的です。

例えば、新商品のサンプルやノベルティなどをもとに、アンケートの実施を促すことで、回答率を高めることも可能です。

Web上のアンケートであれば、ポイントやデジタルギフトなどを活用すれば、郵送料もかからず展開することができます。

④ アンケート結果の集計・分析

回収したアンケート結果は、集計・分析していく必要があります。

手書きのアンケートの場合、ユーザーによって書き方が異なるため、自動で集計するには時間がかかるケースも存在します。

これに対し、Web上のアンケートであれば集計作業も簡略化できます。

アンケート結果は、適切に集計・分析していくことで、ユーザーニーズを可視化し、その後のマーケティング活動にもつなげやすくなります。

アンケート結果の集計方法

続いて、アンケート結果の集計方法について紹介していきます。

アンケート結果の集計は、主に以下の手法で行うことが可能です。

それぞれ特性が異なるため、目的やアンケート内容に応じて対応していくことが重要です。

① 単純集計

単純集計は、アンケート結果の合計を算出する集計方法です。

質問事項に対して「はい」と「いいえ」から選択するような内容に対し、それぞれの回答数や回答率などをまとめることが可能です。

全体傾向を把握する上で活用することができます。

② クロス集計

クロス集計は、複数の質問事項や回答結果を横断して集計する方法です。

年齢や性別、地域といったユーザーの属性情報などとあわせて集計することで、ターゲット別の傾向などを把握することが可能です。

単純集計の結果を深掘りする際に活用するケースが多く、属性別の傾向を把握することで、それぞれのユーザーニーズをさらに知り、マーケティング活動につなげやすくなります。

③ 自由記述集計

自由記述は、質問事項に対してユーザー側で自由に回答してもらう手法です。

そのため、回答内容はユーザーによって異なり、適切に集計していく必要があります。

この自由記述集計には、アフターコーディングとテキストマイニングという2つの手法が存在します。

アフターコーディングは、回答内容から共通する意見をピックアップしてまとめる方法で、テキストマイニングは回答内容の中から頻出する単語や文節などをピックアップして集計する手法のことを指します。

アンケート結果のまとめ方

次に、アンケート結果のまとめ方について紹介していきます。

アンケート結果は、マーケティング活動に活かしていくにあたり、社内で報告する必要があります。

その際に、単に数値だけをとりまとめたものでは、報告書としては見づらくなります。

より集計結果を分かりやすく反映していくためには、図形やグラフなどを活用していくと効果的です。

① 円グラフ

円グラフは、全体構成を分かりやすく表現できる手法です。

全体を100%として回答項目が占める割合を視覚的に訴求することが可能です。

アンケート結果の中でも単純集計をまとめる上で効果的に活用することができます。

② 棒グラフ

棒グラフは、縦横の軸に応じて数値・データを可視化できる手法です。

単純集計でも活用できますが、複数の回答要素が絡むクロス集計の数値・データを可視化する上ではより効果が期待できます。

例えば、特定の回答に対して年代別の結果を表現する際などには、分かりやすく構成することが可能です。

③ 帯グラフ

帯グラフは、一つの帯の中で複数の項目における比率を表現できる手法です。

アンケート結果においては、円グラフと棒グラフのどちらでも展開することが可能です。

円グラフの要素では、特定の項目に対して「当てはまる」「どちらでもない」「当てはまらない」などの比率を可視化する上で活用できます。

また、棒グラフ要素では、質問事項に対する年代別の結果を比率で表現することも可能です。

④ 折れ線グラフ

折れ線グラフは、主に時系列における変化などを表現できる手法です。

年月日などを横軸に置き、縦軸に数値・データを表すことで、時系列に見た際にどのように変化するのか可視化することが可能です。

複数の要素が絡むクロス集計の結果を棒グラフと折れ線グラフを掛け合わせて二軸で表記する方法もあります。

⑤ レーダーチャート

レーダーチャートは、複数の数値・データが絡む場合に、全体的な特徴や傾向を把握することができる手法です。

基本的には5角形で表現されるため、回答が5つある場合の集計方法に向いています。

対象ごとのバランスが分かるため、強みや弱みなどを可視化することが可能です。

⑥ 散布図

散布図は、縦横の軸に対して当てはまる箇所に点で表記する手法です。

価格やサービスの品質など、異なる要素に対して相関関係があるのか把握する上で効果的に活用することが可能です。

全体的な傾向を可視化する上で活用でき、細かな傾向や背景までを深掘りする上では向いておらず、別途分析していく必要があります。

アンケート結果の分析方法

続いて、アンケート結果の分析方法について紹介していきます。

アンケート結果は、集計方法をはじめ、図やグラフを使ったまとめを行ったとしても、それを適切に分析できなければ意味がありません。

マーケティング活動に活かしていくためにも、以下の分析手法は押さえておくと効果的です。

① クラスター分析

クラスター分析とは、様々な数値・データといった情報の中から、要素が近いものを集めて分類していく方法のことを指します。

似通った集団のことはクラスターと呼ばれ、これを集め分類していくことで数値・データのポジショニングを可視化することが可能です。

客観的な視点で分類できれば、それぞれの要素における特徴や特性を見つけやすくなります。

② アソシエーション分析

アソシエーション分析とは、多くの数値・データといった情報の中から関連性を見つけ出す際に活用される分析方法です。

ECなどの業種で活用されるケースが多く、特定の商品を購入するユーザーが、あわせて一緒に購入する商品の傾向などを知ることができます。

アソシエーション分析では、思わぬユーザー傾向を導き出すことも可能なため、新たなマーケティング戦略につなげやすくなります。

③ 主成分分析

主成分分析とは、多くの変数を持つデータを集約する上で活用できる分析方法です。

散布図などで可視化したデータを集約し、全体傾向を掴みやすくする特徴があります。

主成分分析では寄与率を活用することで、数値・データの情報量をなるべく減らさずに、変数の数を減らすことが可能です。

元のアンケート結果をなるべく失わずに、効率的に傾向を分析していく上で活用することができます。

④ 決定木分析

決定木分析とは、ツリー構造を用いてデータを分析していく手法です。

デシジョンツリーとも呼ばれています。

この決定木分析を活用することで、目的となる変数に最も影響を及ぼす説明変数を導き出すことが可能になります。

そのため、アンケート結果がどの要素に影響を及ぼし、最終的に目的につながったのか可視化することができます。

アンケート結果の集計・分析で活用する用語

次に、アンケート結果の集計・分析で活用することが多い用語について紹介していきます。

アンケート結果の集計・分析では、専門用語が多く登場します。

これらの意味を正しく理解することで、その後の集計や分析を効率的に進めることが可能になります。

① 平均値と中央値

アンケート結果の集計では、平均値だけでなく中央値の値も活用されます。

特に数値の数や差異が大きい場合には、中央値を活用するケースも多いため注意が必要です。

平均値 数値を合計し、対象の個数で割った値
中央値 数値を最小から最大まで並べ、その中央に当たる値

平均値の場合、突飛した数値によって影響を受けやすい傾向にあります。

これに対し、中央値であれば極端な数値による影響を除く傾向にあるため、より実数に近い値を算出することが可能になります。

② 標準偏差

標準偏差とは、数値やデータのばらつき度合いを合わらず指標のことを指します。

例えば、1週間の売り上げ平均があった場合、それは水曜日と日曜日では大きく異なるケースも存在します。

このような場合に、平均とあわせ標準偏差を示しておけば、その後のマーケティング戦略にもつなげやすくなります。

標準偏差は、分散を平方根にとることによって計算できます。

Excel関数の場合は「=STDEV.P()」にて算出することが可能です。

③ 最頻値・最小値・最大値

最頻値とは、全数値・データの中で最も多く登場する値のことを指します。

最頻値が分かれば、ユーザー傾向などと合わせ分析することで、商品の適正価格やアプローチ手法など、マーケティング戦略にもつなげやすくなります。

また、最小値や最大値は、全データの中で最も小さい値と大きな値のことを指します。

なお、最小値と最大値は、中央値の算出時には弾かれる可能性もあるため、分析していく注意が必要です。

アンケート結果をまとめる上でのポイント

続いて、アンケート結果をまとめる上でのポイントについて紹介していきます。

ここまでアンケート結果をまとめる上で押さえておくべき手法や要素、用語などについて紹介してきました。

これらの考え方をふまえ、具体的にまとめていくためには以下の点も考慮しておくと効果的です。

① 自社の目的をふまえた適切なまとめ方の選定

アンケート結果は、質問事項によって集計や分析方法が異なります。

そのため、自社の目的に応じて逆算しながら質問事項を作成していくことが重要です。

一般的なアンケートにおける質問タイプは以下となります。

選択式タイプ 選択式タイプでは、あらかじめ用意した回答からユーザーに選択してもらう方法となります。

そのため、結果の集計・分析も比較的簡単に行うことが可能です。

単純集計によって円グラフや棒、帯などを活用しながらまとめ、平均値や中央値をもとにクラスター分析していくと効果的です。

数値回答式タイプ 数値回答式タイプは、想定される範囲内での数値をユーザーに指定してもらう方法となります。

クロス集計などで結果を可視化することもしやすい特徴があります。

最小・最大値なども参考に、折れ線グラフやレーダーチャートなども活用し、クラスター分析やアソシエーション分析などによって分析していくと効果的です。

自由記述式タイプ 自由記述式タイプは、ユーザーが自由に回答する方法となります。

集計・分析には時間がかかりますが、アフターコーディングやテキストマイニングなどを活用し、決定木分析などを行っていくと効果的です。

② ツールやシステムの活用

アンケート結果のまとめは、ツールやシステムを活用することで効率化することが可能です。

特にデータ量が多い場合には、手作業で集計・分析するには限界も生じます。

一般的に集計作業はExcelによって工数を短縮化することができます。

ツールやシステムを活用すれば、工数だけでなく計算ミスなどの抑止にもつながります。

アンケート結果はユーザーからの貴重な情報になります。

傾向を掴み、自社のマーケティング活動に活かしていくためにも、適切な集計・分析を行うことが重要です。

③ 外部への依頼も検討

ツールやシステムの活用だけでなく、アンケート結果の集計・分析を外部企業に依頼する方法も存在します。

集計はともかく、分析となると専門家に依頼した方が効果的なケースも存在します。

外部企業によっては、自社の目的に応じてアンケートの作成から対応してくれる場合もあります。

集計や分析手法を間違えれば、その後のマーケティング戦略にも影響を及ぼしかねません。

そのため、自社のリソースなどもふまえ、外部への依頼も検討すると効果的です。

効果的にアンケートを集めるには?

アンケート結果の集計・分析は、その後のマーケティング戦略を立案していく上でも重要な要素となります。

とはいえ、アンケートを実施しても有効な回答が集まらなければ、集計・分析を行っても効果につながらない可能性も高まります。

効果的にアンケートを集めるためには、ユーザーに対して謝礼としてインセンティブを用意することも効果的です。

このインセンティブには、現金やギフト券を活用した金銭的インセンティブと、サンプルやノベルティを活用した非金銭的インセンティブに分けられます。

近年では、デジタルギフトを活用したWeb上のアンケートも増えつつあります。

このような手法もターゲットとなるユーザーのニーズと合わせ検討していくと効果的です。

まとめ

自社のマーケティング効果を高める上で、アンケートを活用するケースは多くあります。
アンケート結果はユーザーニーズが多く含まれているため、商品開発や営業アプローチ、広告訴求などに活かすことで効果につなげることが期待できます。
ただ、このアンケートによる結果は、適切に集計・分析していく必要があります。アンケート結果の集計・分析は、目的に応じて多数存在します。今回紹介した内容も参考に、適切な集計・分析方法を活用し、アンケート結果を効果的なマーケティング活動につなげていきましょう。
アンケート結果の質を高めるためには、デジタルギフトを活用することも効果的です。
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