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株主優待はいくらから始められる?おすすめ銘柄15個を価格別で紹介

目次

株主優待は株を持っているだけで特典が受けられるため、多くの投資家にとって魅力があります。

しかし「株は高い」「株は怖い」と抵抗感を覚える方も少なくないでしょう。

でも、ご安心ください。実際には5万円以下で株主優待を受けられる企業も多く存在します。

本記事では、価格帯別におすすめの銘柄を紹介し、初めての方でも安心して投資を始められる情報をお伝えします。低リスクで優待を楽しみたい方は、ぜひ続きを読んで参考にしてください。

株主優待とは

株主優待は、企業が株主に対して提供する特別な特典制度です。現在、1,500社以上の上場企業がこの制度を採用しています。

株主優待は、企業が株主への感謝の気持ちを表すとともに、長期的な株式保有を促進することが目的です。欧米では配当による還元が一般的ですが、日本では株主優待が投資の魅力の一つとなっています。

株主優待を受けるには、企業が定める権利確定日に株主名簿に記載されている必要があり、一般的に権利確定日の2営業日前までに株式を購入する必要があります。

株主優待でもらえるものは?

株主優待で提供されるものは、企業によって異なり、その多種多様なラインナップも魅力となっています。

  • 自社製品やサービス
  • 割引券や優待券
  • 商品券やギフトカード(QUOカードなど)
  • カタログギフト

以上が、株主優待についての説明でした。次に、具体的な株主優待がオトクなおすすめ銘柄を価格別で紹介します。

価格別!株主優待がオトクなおすすめ銘柄15選

「株主優待をもらってみたいけど、株を買うって高そう」と思われているかもしれませんが、実際はそんな事はありません。中には5万円以下で購入して株主優待がもらえる企業もあります。

ここでは、「5万円以下」「10万円以下」「30万円以下」の3つの分類でおすすめ銘柄を紹介するので、参考にしてみてください。

5万円以下で買える優良銘柄

1. ストリーム

優待内容 「ECカレント」などで使える優待買物割引券

(1) 優待買物割引券(1枚1,000円相当)

(2) 優待買物割引券(1枚10,000円相当)

最低購入額 10,200円
優待回数 1回
必要株数 100株

「ストリーム」はインターネット通販事業を主力とする企業で、1万円台で株主優待のある株を買えることで人気を博しています。

ストリームの株主優待は、毎年1月31日を基準日として年1回実施されます。100株以上保有する株主に対して、自社運営のECサイト「ECカレント」で使用できるポイントが付与されます。

優待内容は保有株式数に応じて3段階に分かれています。

  • 100株以上1,000株未満:2,000ポイント(2,000円相当)
  • 1,000株以上10,000株未満:3,000ポイント(3,000円相当)
  • 10,000株以上:5,000ポイント(5,000円相当)

これらのポイントは、ECカレントで取り扱う家電製品や雑貨など、幅広い商品の購入に利用可能です。ポイントの有効期限は付与日から1年間となっているため、十分に使い切れる期間が設定されていると言えるでしょう。また、3年以上継続して保有している株主には、通常の優待ポイントに加えて1,000ポイントが追加で付与されるという特典も用意されています。

2. ヤマダホールディングス

優待内容 「ヤマダ電機」などで使える優待買物割引券(1枚500円相当)
最低購入額 44,710円
優待回数 2回
必要株数 100株

ヤマダホールディングスは、家庭電化製品を販売している「ヤマダ電機」中心のグループ会社です。

ヤマダホールディングスの株主優待は、同社グループの店舗やオンラインショップで使用できる優待券を提供しています。優待内容は保有株式数に応じて異なり、100株以上1,000株未満で1,000円分、1,000株以上10,000株未満で2,000円分、10,000株以上で3,000円分の優待券が贈呈されます。

1回の買い物で50枚まで利用できるため、一気に高額な家電を買い替える際にも使用いただけます。権利確定日は毎年3月31日と9月30日の年2回で、半年に1度優待を受けることができます。優待券は5月下旬と11月下旬頃に発送されます。

3. 丸善CHIホールディングス

優待内容 優待券の贈呈
最低購入額 32,600円
優待回数 1回
必要株数 100株

「丸善CHIホールディングス」の株主優待では、書籍や文具を購入できる優待券が贈呈されます。基準日は毎年1月31日の年1回です。

優待内容は保有株式数に応じて以下のように設定されています。

  • 100株以上500株未満:1,000円分
  • 500株以上1,000株未満:2,000円分
  • 1,000株以上:3,000円分

また、丸善CHIホールディングスは長期保有株主への優遇策も設けており、3年以上継続して保有する株主には、通常の優待に加えて500円分の優待券が追加で贈呈されます。

4. アステナホールディングス

優待内容 ①自社商品(化粧品など)

②商品(食品など)

③日本赤十字社への寄付

最低購入額 50,100円
優待回数 1回
必要株数 100株

アステナホールディングスは、医薬品の製造・販売や、創薬支援サービスを行っている成約会社です。国内だけでなく、国外で取り扱っている医薬品の原料をメーカーに供給したり、グループ会社「岩城製薬」が開発した製品の卸をしたりしています。

アステナホールディングスは2023年7月13日に株主優待制度の変更を発表しました。この変更は2024年11月末時点の株主から適用されます。

主な変更点は以下の3つです。

  1. 権利獲得に必要な最低株数が100株から500株に増加
  2. 500株未満の保有者への優待が廃止
  3. 3000株以上の新しい配布区分が設けられ、優待内容が充実

変更前は100株以上を1年以上保有する株主に対し、保有株数と期間に応じて自社商品やその他商品が贈呈されていましたが、変更後は500株以上の保有が必要となり、100株保有時の優待利回りは6.66%から500株保有時の1.33%へと大幅に低下しました。

一方で、1000株保有時の優待内容は変わらず、3000株以上保有の株主には従来の1.5〜2倍の優待が提供されるようになりました。

この変更により、少数株主への優待は縮小された一方で、大口株主への還元は強化されました。アステナホールディングスは、この優待制度の変更を通じて長期保有を促進し、株主構成の安定化を図ろうとしていることが窺えます。

5. タメニー

優待内容 優待券の贈呈
最低購入額 11,400円
優待回数 1回
必要株数 100株

「タメニー」は婚活関連事業を手掛ける企業で、2023年に株主優待制度の変更を発表しました。

変更前は、1000株以上保有する株主に対して「プレミアム優待倶楽部」のポイントを贈呈していましたが、2023年9月末時点の株主名簿から、この優待が休止されることになったのです。

新しい優待制度では、婚活関連の優待券のみが提供されるようになりました。この変更により、汎用性の高い「プレミアム優待倶楽部」のポイントが受け取れなくなったことはデメリットだと言えるでしょう。特に、婚活サービスを利用する予定のない株主にとっては、優待の価値が大きく減少することになります。

10万円以下で買える優良銘柄

6. ジェイグループホールディングス

優待内容 優待食事割引券(1枚1,000円相当)
最低購入額 69,500円
優待回数 2回
必要株数 100株

ジェイグループホールディングスは、飲食事業を中心に展開する企業グループです。

同社の株主優待は、毎年2月末日と8月末日を基準日として年2回実施されており、100株以上保有する株主に対して、自社運営の飲食店で使用できる優待券が贈呈されます。

優待内容は保有株式数に応じて以下のように設定されています。

  • 100株以上500株未満:2,000円分の優待券
  • 500株以上1,000株未満:5,000円分の優待券
  • 1,000株以上:10,000円分の優待券

これらの優待券は、ジェイグループが運営する「芋蔵」や「てしごと家」「八剣伝」などの飲食店で利用可能です。ただし、優待券の有効期限は発行日から約6ヶ月間となっているのでご注意ください。

また、長期保有株主への優遇策として、1年以上継続して保有している株主には、通常の優待に加えて追加の優待券が付与されます。例えば、100株以上500株未満を1年以上保有している場合、通常の2,000円分に加えて1,000円分の優待券が追加で贈呈されます。

7. エー・ピーホールディングス

優待内容 購入株数に応じた電子チケット or 自社ギフト商品
最低購入額 96,500円
優待回数 2回
必要株数 100株

エー・ピーホールディングスは、首都圏にある「塚田農場」を運営している会社です。2023年2月に株主優待制度を大幅に拡充したことで話題となりました。

主な変更点は、優待の実施回数が年1回から年2回(3月末と9月末基準)に増加し、保有株式数に応じて3段階の優待内容が設定されたことです。

100株以上200株未満の保有者には、半期ごとに3,000円分の電子チケットまたは自社ギフト商品が贈呈されます。200株以上300株未満では7,000円分、300株以上では10,000円分となり、保有株数が増えるほど優待内容が充実します。

優待の形式も紙の金券から電子チケットに変更されました。従来は国内直営店舗のみでしたが、ライセンス加盟店舗でも使用可能になったのは嬉しいポイントです。

この拡充により、100株保有時の株主優待利回りは13.12%と大幅に上昇しました。ただし、同時期の決算で赤字を計上しているため、投資判断の際は業績も考慮する必要があるでしょう。

8. ナック

優待内容 自社グループの美容品

【2023年の例】

・豆乳せっけん 自然生活(100g)

・盛田屋の大豆麺(40g×2玉)

・豆乳よーぐるとぱっく 玉の輿(150g)

最低購入額 56,300円
優待回数 1回
必要株数 100株

ナックは、清掃道具や美容品、水をレンタル・宅配するサービス事業を主軸としています。「ダスキン」でその名を聞いたことがあるという人も、多いのではないでしょうか。

ナックの株主優待は毎年3月31日を基準日として年1回提供されており、100株以上保有する株主に対して、以下のような優待内容が提供されます。

  • 100株以上1,000株未満:1,000円相当のQUOカード
  • 1,000株以上5,000株未満:3,000円相当のQUOカード
  • 5,000株以上:5,000円相当のQUOカード

9. ダイドーリミテッド

優待内容 買い物割引券 or 商品
最低購入額 89,000円
優待回数 2回
必要株数 100株

ダイドーリミテッドは主力ブランド「ニューヨーカー」を抱えるアパレル企業です。

当社の株主優待制度は、保有株式数に応じて株主に特典を提供しています。

主な優待内容は以下の通りです。

  • 子会社ECサイト取扱商品の買物割引券
  • 子会社取扱商品

ダイドーリミテッドは最近、株主還元の強化を発表しました。2025年3月期から2027年3月期までの3年間、1株あたり年間100円の配当実施を基本方針とすることを決定しています。この増配により、2024年7月4日時点の株価945円を基準とすると、配当利回りは約10.58%となります。

この株主優待制度と高配当政策により、ダイドーリミテッドは株主に対して魅力的な投資機会を提供しています。ただし、投資判断の際は優待や配当だけでなく、企業の業績や将来性も考慮することが重要です。

10. アイ・ケイ・ケイホールディングス

優待内容 優待券の贈呈と自社特選お菓子のプレゼント
最低購入額 78,000円
優待回数 1回
必要株数 100株

アイ・ケイ・ケイホールディングスは結婚式場を中心に事業を展開する企業で、同社も株主優待制度を設けています。

優待の権利確定日は毎年4月末日で、年1回実施されます。100株以上保有する株主に対して、以下のような優待内容が提供されます。

  • 100株以上500株未満:2,000円相当の自社特選お菓子と3枚の優待食事割引券
  • 500株以上1,000株未満:3,500円相当の自社特選お菓子と3枚の優待食事割引券
  • 1,000株以上5,000株未満:6,000円相当の自社特選ギフトと3枚の優待食事割引券
  • 5,000株以上:11,000円相当の自社特選ギフトと3枚の優待食事割引券

優待食事割引券は、同社グループが運営する「ラ・ロシェル」などの飲食店で使用できます。結婚式場以外でも利用できるのは嬉しいポイントです。優待の贈呈時期は6月下旬から8月上旬頃となっており、株主は夏季に向けて魅力的な特典を受けられます。

30万円以下で買える優良銘柄

11. コメダホールディングス

優待内容 コメダ珈琲店で利用できる電子マネー「KOMECA」の贈呈
最低購入額 187,900円
優待回数 2回
必要株数 100株

「コメダホールディングス」の株主優待は「コメダ珈琲店」で利用できる電子マネー「KOMECA」を贈呈する形で実施されています。

基準日は毎年8月末と2月末の年2回で、100株以上保有の株主に対して、KOMECAに1,000円分のチャージ(年2回で計2,000円分)が受けられます。

さらに、長期保有株主への優遇制度も導入されており、300株以上を3年以上継続保有する株主には、2月末時点で通常の優待に加えて1,000円分が追加チャージされるのです。

コメダ珈琲店に普段からよく行かれる人は、ポイントを使い忘れることもないので、非常におすすめの株となっています。

12. 日本航空(JAL)

優待内容 ・国内線で使える優待運賃割引券(50%割引)

・「JALパック」ツアー商品に使える優待割引券(7%割引)

最低購入額 242,000円
優待回数 2回
必要株数 100株

「日本航空」は誰もが知る日本の大手航空会社ですが、株主優待を利用してお得に旅行を楽しむことができます。

日本航空(JAL)の株主優待の内容は以下の通りです。

  1. 国内線50%割引券:3月末と9月末の年2回、保有株数に応じて配布
  2. 旅行商品割引券:7%または5%割引が適用

100株以上の購入から優待を受けられ、保有株数が増えるほど割引券の枚数が増加します。例えば、100株保有で年間4枚、1,000株保有で年間40枚の割引券が贈呈されます。

さらに、3年以上継続して保有する長期株主には追加の割引券が付与されるのも魅力のひとつです。割引券は、JAL Webサイトや空港の自動チェックイン機で簡単に利用できるため、国内旅行に飛行機をよく使う人には魅力的な株主優待だと言えるでしょう。

13. キーコーヒー

優待内容 自社製品プレゼント
最低購入額 209,500円
優待回数 2回
必要株数 100株

「キーコーヒー」はコーヒー販売業者として有名ですが、株主優待でもキーコーヒーらしさが出ています。

基準日が毎年3月31日と9月30日の年2回で、100株(1単元)以上保有の株主を対象に、自社製品の詰め合わせを株主優待としてプレゼントしています。

優待品の内容は保有株式数に応じて以下のように設定されています。

  • 100株以上500株未満:1,500円相当
  • 500株以上1,000株未満:2,500円相当
  • 1,000株以上:3,500円相当

優待品には、同社の人気商品であるドリップオンコーヒーやインスタントコーヒー、レギュラーコーヒー、紅茶などが含まれます。商品の組み合わせは毎回異なり、季節に応じた商品が選ばれるため、株主は年2回、様々なキーコーヒー製品を楽しめます。また、長期保有株主(3年以上継続して100株以上保有)には、通常の優待品に加えて500円相当の追加商品が贈呈されるのも魅力的です。

14. 飯田グループホールディングス

優待内容 江の島アイランドスパの利用優待券
最低購入額 221,750円
優待回数 1回
必要株数 100株

「飯田グループホールディングス」の株主優待は、基準日は毎年3月31日の年1回で、100株(1単元)以上保有の株主を対象に、江の島アイランドスパの利用券を贈呈しています。

具体的な優待内容は以下の通りです。

  • 100株以上:江の島アイランドスパの利用券 1枚(1,500円相当)
  • 1,000株以上:江の島アイランドスパの利用券 2枚(3,000円相当)
  • 10,000株以上:江の島アイランドスパの利用券 3枚(4,500円相当)

江の島アイランドスパは、神奈川県藤沢市にある温泉施設で、相模湾を一望できる絶景露天風呂が人気です。この優待により、株主は高級温泉施設を割引価格で楽しめます。

15. ヒューリック

優待内容 QUOカードの贈呈
最低購入額 143,700円
優待回数 2回
必要株数 100株

「ヒューリック」は東京23区でオフィスビルなどの賃貸事業を行っている不動産会社です。ヒューリックの株主優待は、保有株式数に応じて年2回実施される魅力的な制度です。

基準日は毎年6月30日と12月31日の計2回で、100株(1単元)以上保有の株主を対象にQUOカードの贈呈を行っています。

  • 100株以上1,000株未満:1,000円分
  • 1,000株以上10,000株未満:2,000円分
  • 10,000株以上:3,000円分

最大で年間6,000円分もらえるため、非常に利便性が高い株主優待だと言えるでしょう。

また、同社は安定した配当政策も特徴としており、株主優待と合わせて株主還元に力を入れています。2023年12月期の1株当たり配当金は年間22円でした。

まとめ

今回は、価格別でおすすめの株主優待について解説しました。

株主優待は5万円以下から始められるため、投資未経験者に非常におすすめです。